アメリカでの運転: Only編

アメリカでの運転で気をつけたいOnly

アメリカはカリフォルニアのベイエリアに出張に来ています。ベイエリアシリコンバレーというくらいで都会なのかな?とか一瞬勘違いしてしまいますが、日本で言うと群馬、佐賀県レベルです。もちろん車を借りなくても会社とホテルの往復くらいはなんとかなるようにはなってますが、自由を手に入れるにはレンタカーが必須です。 さて、アメリカの運転で気をつけること、何があるでしょう?まずは道路が右側通行なことと、速度制限がマイル表記なことです。これだけは本当に基本的なことで気を使います。また、細かいルールの差はいくつかあるのですが、今回はアメリカでよく見る"ONLY"について説明します。

相乗り Only

サンフランシスコ国際空港に降り立ち、レンタカーを借りた僕はサンノゼを目指して走り始めた。アメリカでは高速道路が原則無料でフリーウェイと呼ばれている。フリーウェイ101号になんとか合流した僕は5車線くらいある道路にげんなりしつつも左車線に菱形のマークがペイントされていることに気づいた。しばらく走ると左の中央分離帯Car pool onlyと書かれた看板を見つけた。これが最初の"only"だ。ベイエリアは近年発展目まぐるしく、たとえ車線が5つあろうが6つあろうが朝晩の通勤ラッシュはえげつなく道が渋滞する。そしてこの混雑を解消するために考えられた解決策が「相乗り」の推奨だ。みんな通勤に来てるので基本的には各車1人しか乗っていない。日本の田舎も似たようなものかもしれないけど、ここの特異なところは何万人も社員を擁する巨大テック企業がそこここにあるということ。つまり、結構目的地は一緒のはずなのだ。そこで大きい会社が自社専用バスを運行したり、Uberなどでもライドシェアができたりする。そしてこのわざわざ一台の車に2人以上乗ろうという人を優遇するために一番中央寄りの1車線(ときには2車線)を2人以上乗っている車専用車線としている。ちなみに、テスラとか日産リーフとか電動自動車はこの車線を走れる例外があるのでめちゃんこ電動自動車とかPHEV(も対象なのかな?)が売れているようだ。

障害者 only

日本でも障害者専用駐車場はあるから、見たことがないという人はいないと思う。でも、正直都内ではかっちり守られてるけど、郊外のパーキングエリアとかだと割りとゆるふわに運用されている気がする。根拠はないです。さて、カリフォルニアにも障害者専用駐車場というのはある。当然建物入り口に一番近い便利そうなところにあるのだけど、違いは普通の人が停めると駐禁を取られることだろうか。f:id:xxxxxeeeee:20180712044718j:plain写真を見ても分かる通り、公共施設でなくても障害者駐車場に停めるとかなり高額の罰金が課されるようで、しかもなぜか最低2万5千円とか書いてる割に最高額が書いてなくて不安になる。おかげで誰も障害者用駐車場に勝手に停めることはない。都内のマナーの高さはすごいと思うけど、自然と改善しないならマナーを守る方向に罰則をつけるのも有効な手立てだとは思う。ちなみに、日本の障害者マークは妊婦さんも停めて良かったりするけどアメリカは違うようで、代わりにexpectant mothers onlyというスペースもまれにあります。

充電 only エコカー only

f:id:xxxxxeeeee:20180712045338j:plainf:id:xxxxxeeeee:20180712045344j:plain これも駐車場の表示で、電気自動車充電専用駐車スペースと、エコカー専用スペースがあることもある。うっかりアメリカっぽさを求めてダッヂを借りてしまった僕はすごすごと300m離れた隅っこに停めに行くのであった。ちなみに、うっかり遅めの時間に行ったりすると社員駐車場を探すのが休日の御殿場アウトレットくらい無理ゲーになるので、社員専用のバレーパーキングもあったりします。

カリフォルニアでテスラがウケてるのは税制優遇、渋滞回避優遇と、この駐車場優遇が大きい要因だと思います。でも同時にフリーウェイで5分に一回フォードF-150というバカでかいピックアップトラックを見かけたりするので本当にアメリカって不思議な国です。