Ubuntuインストールした

Ubuntuインストールした

VAIOのPCG-X 505/PにUbuntuをインストールしました、別に普通ですが相当苦労しました。通常インストール手段は次のようなものがあります。

とはいえこのパソコンには光学ドライブがついていない、というわけで一番手頃なUSBメモリからのインストールを試みたのでした。

まずはUSBメモリ

まずUSBメモリを刺して起動、キーを押しまくってBIOSに入りました。…が、そこには"iLink boot"なる文字が発見されました。iLinkと言えばIEEE1394、そんなもの持ってない俺は起動を強行したのですが残念なことにWindowsが起動してしまいました。

無念のUnetbootin

世の中にはUnetbootin*1という便利なツールがあります。これを使うとgrub4dosとかを使って仮想的にNTFSにマウントしたHDDをインストール用cdromにできるツールがあります。これを使うことにしました。しかし俺を待ち受けていたのは「インストールする先のディスクそのものにインストールCDの実体が乗っている」という問題だった。まあ今から考えたらCDブートのLinuxからext3パーティション切っておけばパーティションテーブル書かなくていい=アンマウントしなくていいわけで大丈夫だったわけですがそもそもCDブートできればこんな苦労はしなくていいはずです。

険しきネットワーク

そこでネットワークブートをしたいと思う訳ですが、刺さっているのはPCMCIAの無線の板で、これでインストール用の閉じたネットワークを構築するとか超面倒くさそうですね。止めました。

裏切りのCDドライブ

というわけでそろそろ現状構成でのインストールを諦めて俺は研究室を彷徨。すると、なんということでしょう、vaioロゴのPCMCIAのCD-ROMドライブがありました。お誂え向き過ぎです。喜び勇んでインストールCDを投入して起動してみました。おお、インストール画面が立ち上がっています。ここでvaioチップセットIntel 855なのでhttps://wiki.ubuntu.com/X/Bugs/Lucidi8xxFreezesの問題を回避すべくi915.modeset=1を追記して起動します…と…

(initramfs) unable to find a medium containing a live file system

という画面が出てinitrdの真っ只中で放置されます。ググってみましたがどうもPCMCIAのドライバと相性が悪いとか何とかで、これを直す=initrd作り直すことになり少し面倒です。

際どいchroot

そこでinitramfsの時点でUSBメモリをマウントしてchrootすればいいんだ!という方針で進んでみました。この時点でinsmodとかしてやってからmountすればちゃんとUSBメモリが見えましたが、冷静に考えるとUSBメモリにあるのはインストールCDであってルートファイルシステムではありません。initrdからinitrdを呼ぶということはちょっとありえないんじゃないでしょうか。

逆立ちchainload

initrdからよそのlinuxを呼ぶのがありえないなら、GRUBから呼べばいいじゃない。CDに俺はGRUB2のディスクを挿入した。コマンドモードに入ってlsする。

insmod part_msdos
ls
(hd0) (hd0,1) (hd31)

ダメだ、本体のディスクしか見えてない…この片っ端からinsmodしてみたがUSBメモリを読み込むことはついぞなかった。USBを読まないBIOSのマシンでGRUBがUSBにアクセスできるのか?知ってる方は教えてくださるとありがたいです。

神の一手

ここで俺はいよいよ行き詰まって研究室のサーバルームに入った。そこはゴミを一掃した直後で、棚の中は僅かにものしか残されていなかった。順に見ていくとPCMCIAの有線LANがあり俺は小躍りしつつさらに棚を見渡すと…なんとそこにはiLinkのDVD-RWドライブ(しかもSONYVAIOロゴ)が…絶対これこのパソコンのためだけのアイテムだろ…今までの俺の努力は何なんだよ…というわけであっさりCDからインスコできましたとさ。

*1:UNetbootin - Homepage and Downloadsで公開されています。